アパート共用部の清掃について、誰が行うべきか、業者に依頼するべきか悩んでいませんか?
この記事では「アパート共用部の清掃」について解説します。
入居率を高めるために、アパート共用部の清掃は徹底するべきです。
入居者の悩みを抱えるオーナー様のために、共用部の重要さを解説します。
今回は、「清掃の種類」や「共用部清掃を行った方が良い理由」についても解説するので、参考にしてください。
ぜひこの記事を読んで、オーナー様にとって運営しやすい環境を整えて頂ければ幸いです。
また「大手の清掃業者」について知りたい人は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
アパートの共用部分とは?
そもそもアパートの共用部分とはどこを指すのか、解説します。
アパートは大きく分けて、専有部分と共用部分の2つです。
それぞれは、主に以下のように分けられます。
専有部分 | 部屋 |
共用部分 | エントランス・廊下・屋上・エレベーター |
よくベランダやバルコニー、玄関ドアも専有部分と勘違いされますが、これらも共用部分にあたります。
基本的には、部屋の内側のみが専有部分です。
部屋の外側にあたるすべてのものは、共用部分と考えて良いでしょう。
清掃は日常清掃と定期清掃の2種類
アパートの清掃は、主に2つに分けられます。
常に綺麗にしておかなければいけない部分と、まとめて一気に落とす部分があるためです。
これらは、日常清掃と定期清掃と呼ばれています。
日常清掃は、比較的細かく掃除するもので、定期清掃は年に数回行われるものです。
「どの位の頻度で掃除をしなければならない」という明確な定めはないため、頻度はオーナー様や清掃業者によって異なります。
日常清掃と定期清掃がどのように異なるのか、以下で解説します。
日常清掃
日常清掃は、日常的に使われる部分を指します。
主に、以下のような部分が日常清掃に当たる部分です。
- エントランス
- 廊下
- 階段
- エレベーター
- ゴミ捨て場
基本的に、入居者が毎日目にする場所が日常清掃の場所だと考えてください。
どの部分も、入居者が生活するなかで、必ず目に入ってくる部分です。
そのため、常に綺麗にしておかなければ、入居者からの不満につながってしまいます。
頻度はオーナー様や清掃業者によって異なりますが、大体週に数回程度です。
定期清掃
定期清掃は、たまった汚れを定期的に一気に落とす清掃業務です。
アパートでは、主に以下のような清掃が行われます。
- エントランス・廊下・階段のワックスがけ
- カーペット清掃
- 廊下の照明器具の交換や補修
- 害虫駆除
- 植栽の手入れ
- 貯水槽清掃
日常清掃と比べて、あまり人目につかない部分の清掃と考えて良いでしょう。
週に数回も清掃を行う必要はありませんが、当然放置はできません。
このような場所は、年に数回ほど清掃を行うのが一般的です。
アパート共用部の清掃を徹底した方が良い理由
アパート共用部の清掃は、徹底して行いましょう。
なぜなら、入居者の不満につながるためです。
こまめに清掃が行われているアパートと清掃が行き届いていないアパートなら、確実に前者が選ばれます。
つまり、清掃を行った方が良い理由は、以下の2つです。
- 入居率アップにつながる
- 空室対策のため
オーナー様のなかには、時間がとれないことから清掃がおろそかになっている方もいるかもしれません。
以下で、なぜそれぞれに関係してくるのか、入居者の心理を合わせて解説します。
入居率アップにつながる
アパート共用部の清掃を徹底することは、入居率アップにつながります。
引っ越しを考えている方は、まず外観や内装の綺麗さから見るためです。
共用部分の廊下や階段が汚いアパートは、まずデメリットとして捉えられてしまうでしょう。
どれだけ利便性や機能性が良くても、同じ条件で綺麗なアパートとあまり綺麗ではないアパートならば、選ばれるのは前者です。
引っ越しを検討している方に良い印象を与えるために、とくに日常清掃を徹底的に行いましょう。
空室対策のため
アパート共用部分の清掃は、空室の原因につながってしまいます。
株式会社AlbaLinkが行ったアンケート調査「賃貸物件を借りて後悔する瞬間についての意識調査」では、以下のような結果が出ました。
- 騒音トラブル
- 設備がイマイチ
- 住民や大家の質が悪かった
ここで3位となっている「住民や大家の質」という部分には、共用部の使い方の汚さや、ゴミ出しルールが守られていないという意見があります。
つまり、「共用部が汚い」にもつながる部分といえるでしょう。
このように、共用部が汚いと、入居者の不満につながり、結果的に空室につながってしまうのです。
参照元:https://www.atpress.ne.jp/news/244745
アパート共用部清掃をオーナーが行うメリット
アパート共用部分の清掃は、オーナー様自身で行わなければいけません。
管理業者や清掃業者に依頼する手もありますが、委託費用を気にする方もいるでしょう。
オーナー様が掃除を行うと、時間も手間もかかってしまいますが、メリットもあります。
- 管理費用の節約
- アパートの現状確認ができる
- 入居者とのコミュニケーションが図れる
メリットを強く感じるならば、オーナー様が掃除を行うのも良いでしょう。
それぞれ、なぜこのようなメリットが得られるのか、以下で解説します。
管理費用の節約
オーナー様が共用部の清掃を行うと、管理費用の節約になります。
清掃業者に依頼した場合、月額料金がかかってしまうため、デメリットに感じるでしょう。
清掃業者の費用は、どの位の頻度で行うかによっても異なりますが、おおよその相場は月額1万円前後です。
清掃頻度を多くした場合、2万円近くなることもあります。
大きな金額ではないものの、年単位に換算すれば10万円以上の支出です。
オーナー様が清掃を行えば、清掃委託費用がかからないので、メリットといえるでしょう。
アパートの現状確認ができる
オーナー様が清掃を行うことで、アパートの現状確認ができるメリットがあります。
アパートの現状を把握することは、オーナー様の重要な仕事です。
しかし、現状確認のためだけに足を運ぶのは、手間に感じる方もいるでしょう。
アパート清掃をオーナー様が行えば、清掃のついでに現状確認ができます。
清掃することで、細かい部分に気づいたり、改良点を見つけられることもあるでしょう。
常に自分の所有する不動産を確認するために、オーナー様が清掃を行うのも一つの手です。
入居者とのコミュニケーションが図れる
オーナー様が清掃を行うことで、入居者とのコミュニケーションが図れるメリットもあります。
一般的に不動産仲介業が入っている場合、オーナー様と入居者が会話をすることはほとんどありません。
しかし、オーナー様が共用部の清掃を行うことで、入居者とコミュニケーションを図るきっかけになります。
オーナー様は、どんな入居者がいるのか確認できますし、入居者もアパートに対して愛着が生まれるかもしれません。
人と人との繋がりをもつことが、空室対策にもつながるでしょう。
アパート共用部清掃を依頼するメリット
アパート共用部の清掃は、清掃業者に依頼することも可能です。
オーナー様が行うメリットもありますが、依頼するメリットもあります。
主なメリットは、3つです。
- 手間が省ける
- 必ず定期的に清掃を行ってくれる
- 複数物件を管理できる
結論から言えば、清掃業者に依頼した方が、徹底した清掃は行えます。
共用部を綺麗に見せたいオーナー様は、清掃業者への依頼を検討してみてはいかがでしょうか。
以下で、なぜそれぞれのメリットが得られるか、解説します。
手間が省ける
清掃業者に依頼する大きなメリットは、オーナー様の手間が省ける部分です。
オーナー様が清掃を行う場合、こまめにアパートへ足を運び、清掃を行わなければいけません。
日常清掃に定期清掃まで、オーナー様だけで清掃を行うのは、とても大変です。
毎回数時間確保しなければいけませんし、身体的な負担も感じてしまうでしょう。
清掃業者に依頼すれば、時間を確保する必要もなければ、身体的な負担もありません。
少しでも手間を省きたい場合は、清掃業者に依頼した方が良いでしょう。
必ず定期的に清掃を行ってくれる
清掃業者に依頼すれば、必ず定期的に清掃を行ってくれます。
オーナー様が清掃を行う場合、毎週決まった回数の清掃を行うのは難しいです。
体調を崩したときや、忙しいとき、どうしてもアパートまで足を運べない状況もあるでしょう。
しかし、清掃業者に依頼しておけば、どんな場合でも、契約通りの清掃を行ってくれます。
常に決まった回数清掃を行ってくれるので、常に一定レベルの綺麗さを保てるでしょう。
普段他の仕事で忙しいオーナー様は、清掃業者に依頼することをおすすめします。
複数物件を管理できる
清掃業者に依頼するメリットとして、複数物件を管理しやすいというメリットもあります。
複数物件を所有している場合、すべてのアパートに足を運び、オーナー様が清掃するのは困難です。
移動時間もかかりますし、いくつものアパートの清掃をしなければいけないため、身体的な負担も大きいでしょう。
清掃業者に依頼しておけば、複数の物件を所有していても、手が届かないことがありません。
現在いくつかの物件を所有しているなら、そのうちいくつかは、清掃業者に依頼するのも良いでしょう。
アパート共用部清掃を依頼するポイント
アパート共用部の清掃を業者に依頼する場合、どんな部分で選ぶべきか、ポイントを解説します。
清掃業者に依頼するのであれば、損はしたくありませんよね。
そこで、重視するべきポイントが4つです。
- 清掃技術のレベルが高い
- こまめなチェック体制
- コスパが良い
清掃業者に依頼するなら、オーナー様が満足できる清掃業者を選びましょう。
それぞれのポイントにおいて、どんな部分をとくにチェックするべきか、なぜ重視するべきかを、以下で解説します。
清掃技術のレベルが高い
清掃業者に依頼するなら、清掃技術のレベルが高い業者を選びましょう。
徹底的に清掃を行ってもらえないのであれば、清掃業者に依頼する意味がありません。
しかし、清掃技術のレベルを見極めるのは難しいです。
そこで、どのような社員教育や研修が行われているのか調べてみましょう。
社員教育や研修が徹底されていれば、スタッフによりレベルの差が出ず、常に一定の環境を保てます。
金額だけで選ばずに、清掃技術のレベルを重視してください。
こまめなチェック体制
清掃業者へ依頼する際は、どのようなチェックが行われてるか比較しておきましょう。
清掃業者には、清掃を行うスタッフが複数名います。
チェック体制ができていないと、スタッフによる清掃の差が出てしまうのです。
「Aさんはあそこまで清掃してくれる」「Bさんはここまでしかしてくれない」というような清掃業者は、良い業者とはいえません。
スタッフによる差が出ないよう、どのような対策をしているのか、確認しておきましょう。
コスパが良い
清掃業者に依頼するなら、コスパで比較するのも良いです。
「安い」だけがすべてではありませんが、やはりオーナー様にとって悩みの種となるのは依頼費用ではないでしょうか。
そのため安いだけの業者を選んでしまうことがありますが、安いだけで選ぶのはおすすめしません。
重要なのは、コスパが良いかです。
多少高い金額でも、細かいサービスの徹底が行われているのであれば、コスパが良いと考えて良いでしょう。
また、清掃業者選びによっては、コスト削減につながる可能性もあります。
アパート共用部の清掃ならしんらいライフサービスまで
アパート共用部の清掃なら、しんらいライフサービスまでご相談ください。
弊社では、徹底したスタッフ教育はもちろん、コスト削減につながる清掃業務を提案しています。
一般的に、清掃業務は元請け会社があり、そこから清掃業者に依頼するため、中間マージンが発生してしまうのです。
弊社は外注を行わないことで、費用を抑えています。
また、スタッフはマンツーマンで5日以上の研修を行っているスタッフのみ。
チェック項目も50項目用意しているので、スタッフによる差が生じません。
アパート共用部の清掃で入居率アップ
アパート共用部の清掃は、徹底して行ってください。
共用部を綺麗に見せるだけで、入居率アップの可能性があります。
もしオーナー様だけで手が回らない場合は、清掃業者への依頼も検討しましょう。
アパートの外観や共用部は、アパートの「顔」とも言えます。
入居者アップのため、入居者の満足のためにも、常に清掃を行いましょう。