マンション管理のコンサルタント費用は、依頼する会社やサービス内容によって異なりますが、月2万円~数十万円で依頼することができます。
この記事では「マンション管理のコンサルタント費用」について紹介していきます。
他にも「マンション管理でコンサルタントを必要する理由」や「大規模修繕でコンサルタントを雇うメリット・デメリット」についても解説していきます。
ぜひこの記事を参考に、マンション管理のコンサルタント費用について理解を深めてみてください。
マンション管理のコンサルタントの費用とは?
マンション管理のコンサルタント費用相場については、以下のとおりです。
サービス内容 |
費用相場 |
管理組合の顧問 |
月2万円~数十万円 |
長期修繕計画作成および見直し |
10万円~ |
マンション管理規約の見直し |
30万円~ |
大規模修繕の業者の選定補助、現場監理 |
50万円~ |
上記の費用相場は、依頼する会社やサービス内容によって異なるので、あくまで参考程度にしておきましょう。
コンサルタント費用は高額になりますが、理事や監事の責任を果たすことができたり、大規模修繕費の削減効果もあるので、決して高いものではないといえます。
マンション管理でコンサルタントを必要する理由
マンション管理でコンサルタントを必要とする理由については、以下があります。
- マンション管理が複雑
- 理事会へのクレームが増えた
- 管理会社に不満を持っている
- 標準管理規約が改正となった
それぞれの理由について解説していきます。
マンション管理が複雑
マンション管理は、法律や技術的な専門知識が必要となるので、コンサルタントが必要になるケースが多くみられます。
実際に、多くの人が区画ごとに所有しており、権利や利用関係が複雑になるので、専門的な知識がないとマンション管理は難しいといえます。
また、住民からのクレームが合った場合には、建物や設備に関わる知識が必要なのも事実です。
このように、管理組合の運営を適切におこなっていくには、マンションに関わる専門的知識が必要になります。
理事会へのクレームが増えた
理事会へのクレームが増えた場合でも、マンション管理のコンサルティングが役立ちます。
マンション管理でもっとも難しいとされていることは、マンションに暮らす住人同士の価値観の違いになります。
中立の立場であるマンション管理のコンサルタントに依頼することによって、住人間の価値観の違いを埋める役割を任せることができ、理事会へのクレームを減らすことにも役立ちます。
管理会社に不満を持っている
マンション管理会社に不満を持っている場合には、住人の不信感を解消するのは非常に難しくなるので、コンサルタントの活用が必要となります。
実際に、マンション管理会社によっては、サービスの質が悪かったり、担当者との相性が悪いなどの理由によってマンション管理会社に不満を持っているケースは多くみられます。
コンサルタントを活用することで、マンション管理会社の改善をおこなったり、最適なマンション管理会社の提案などを受けることが可能です。
標準管理規約が改正となった
標準管理規約が改正となることで、より専門的な知識が必要になるので、マンション管理でコンサルタントの活用が求められます。
国土交通省作成の標準管理規約では、「外部専門家を役員として選任できることとする場合」という条文が新たに追加されたので、理事に居住者以外の就任が可能です。
このような標準管理規約の変更にともなって、管理組合がコンサルタントを積極的に活用するケースも多くみられるようになったのも事実です。
大規模修繕でコンサルタントを雇うメリット
大規模修繕でコンサルタントを雇うメリットについては、以下があります。
- 第三者目線を得られる
- 協議が円滑に進む
- 精神的な支えになる
それぞれのメリットについて解説していきます。
第三者目線を得られる
大規模修繕でコンサルタントを雇うことで、第三者目線を得られるので、修繕工事の透明性を高めることにもつながります。
いつも通りのメンバーだけだと、視野が狭くなってしまうケースが多く、問題点や改善点などを見落としてしまい、大きなトラブルに発展してしまうリスクがあるのも事実です。
このように、公平・公正な大規模修繕工事をおこなうには、管理会社や施工会社など、癒着のない中立な立場のコンサルタントに依頼することをおすすめします。
協議が円滑に進む
大規模修繕工事に関する知識と経験が豊富なコンサルタントを雇うことによって、協議が円滑に進むというメリットがあります。
協議が円滑に進むことで、マンションに適した大規模修繕工事をおこないやすくなることにもつながります。
また、理事会・修繕委員会が行う作業の軽減効率化を最も効果的におこなうことも可能です。
精神的な支えになる
大規模修繕工事をおこなうには、多くの責任ある業務が必要になり、精神的な負担が大きいですが、コンサルタントを雇うことで、精神的な支えになるメリットがあります。
具体的に大規模修繕工事には、以下の業務が必要です。
- 建物診断
- 住民アンケート等の調査業務
- 改修設計図作成
- 工事予算を作成する改修設計業務
- 工事期間中の監理・検査
- 住民サポート等の工事監理業務
- 工事完了後の点検
- 瑕疵対応等のアフターフォロー業務
最終的な判断は総会で判断するものが多いですが、理事会で業務をおこなわなければいけないとなれば、責任は重大といえます。
このように、コンサルタントを雇うことにより、専門的な知識や経験を活用できたり、精神的な支えを得ることが可能です。
大規模修繕でコンサルタントを雇うデメリット
大規模修繕でコンサルタントを雇うデメリットについては、以下があります。
- コンサルタントに依存してしまう
- 責任が曖昧になってしまう
- コストが増加する
それぞれのデメリットについて解説していきます。
コンサルタントに依存してしまう
大規模修繕でコンサルタントを雇うことで、多くメリットが得られますが、コンサルタントに依存してしまうデメリットも挙げられます。
コンサルタントに依存してしまっている状態で、設計価格自体が高すぎた場合、工事費自体の高騰を招いてしまうリスクもあります。
コンサルタントを入れて、大規模修繕工事を中立的な立場で管理してもらう目的なのに、逆に関係性が悪化してしまう可能性もあるので注意が必要です。
責任が曖昧になってしまう
コンサルタントを雇うことで、少なからずコンサルタント側にも責任が生じます。
責任対象が増えることで、万が一工事箇所に問題が発覚したとして、施工業者の施工ミスなのかコンサルタント側のミスなのか、責任の所在が曖昧になってしまうデメリットがあります。
責任が曖昧な状態だと責任のなすりあいだけが生じ、事態の解決にならないのはもちろん、さらにトラブルが発生してしまうといえるでしょう。
コストが増加する
コンサルタントを雇うことで、大規模修繕工事でのコストが増加してしまうデメリットがあります。
具体的には、工事費用と別にコンサル費用がかかってしまうので、管理組合が支払う総額が高くなります。
また、コンサルタントに依頼する業務が増えると、さらにコストが増加してしまうので、金銭トラブルを防ぐためにも、事前に予算を決めておきましょう。
大規模修繕工事のコンサルタント費用相場
大規模修繕工事のコンサルタント費用相場は、総工事費用の5〜10%となります。
例えば、約100戸のマンションの大規模修繕工事のコンサルタントを依頼した場合には、約200〜250万円のコストが必要です。
また、約3000万円の大規模修繕工事であれば、コンサルタント費用は、150〜250万円程度が相場といえます。
しかし、大規模修繕工事のコンサルタント費用は、どこまで大規模修繕工事に関わったか、工事期間はどのくらいかかったかによって変動するので、あくまでも目安の費用としましょう。
信頼できるコンサルタントの特徴
信頼できるコンサルタントの特徴については、以下があります。
- 実績が豊富
- コミュニケーション能力が高い
- マンション管理組合の意向を理解している
- 積極的にヒアリングをおこなう
それぞれの特徴について解説していきます。
実績が豊富
信頼できるコンサルタントの特徴として、経験が豊富で口コミ・評判が高いことが挙げられます。
同じマンションからどれほどリピートされているのか確認しておけば、信頼できる業者かどうかの判断材料にもなります。
また、依頼したいと思っている業務内容と似ている実績があるかどうか、確認しておくことが大事です。
コミュニケーション能力が高い
大規模修繕工事を円滑に進めるためには、コンサルタントのコミュニケーション能力は重要なポイントになるので、コミュニケーション能力が高いコンサルタントは信頼度が高いといえます。
コンサルタントの業務内容として、管理組合と施工業者の中間に立ち、それぞれの意向を汲み取り、正確にもれなく伝えるという役割を担っているのでコミュニケーション能力は必要不可欠です。
逆にコミュニケーション能力が低いコンサルタントでは、スムーズな修繕工事をおこなうことが難しいです。
マンション管理組合の意向を理解している
信頼できるコンサルタントは、マンション管理組合の意向をしっかりと理解しています。
どんなに大規模修繕工事に関する専門知識を持っていても、管理組合の意向をしっかりと理解していないと満足のいく工事をおこなうことができません。
コンサルタントの中には、管理組合の意向よりも自社が得意としている方法を強引に提案するケースもあります。
このように、マンション管理組合側の意向を細かく汲み取り、豊富な経験を活かした方法を提案するのが、信頼できるコンサルタントといえます。
積極的にヒアリングをおこなう
ヒアリングをおこなうことで、満足度の高い工事をすることにもつながるので、積極的にヒアリングをおこなうコンサルタントは信頼度が高いといえます。
ヒアリングをおこなう際には、営業のみが出席するコンサルタントには注意が必要です。
実際の担当者が多忙などの理由で来れないなどの理由もありますが、実際に担当する人の能力や人柄を把握しておくことが重要です。
営業に来た人がいくら優秀でも、契約を取ることが営業の仕事となるので、実際の工事との関係性が低いです。
このように、ヒアリングをおこなう際には、実際に担当する人が出席するか確認しておきましょう。
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出典:しんらいライフサービス
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マンション管理のコンサルタントを検討してみよう!
今回は、マンション管理のコンサルタント費用やマンション管理でコンサルタントを必要する理由を紹介しました。
マンション管理のコンサルタント費用相場については、以下のとおりです。
サービス内容 |
費用相場 |
管理組合の顧問 |
月2万円~数十万円 |
長期修繕計画作成および見直し |
10万円~ |
マンション管理規約の見直し |
30万円~ |
大規模修繕の業者の選定補助、現場監理 |
50万円~ |
また、マンション管理のコンサルタントの費用相場は、依頼する会社やサービス内容によって異なるので、あくまで参考程度にしておきましょう。
今回の記事を参考に、マンション管理のコンサルタントを検討してみてください。