ビルやマンションの清掃箇所の中でも、プロの力が必要なのが窓清掃です。
特に10階建て以上のビルになるとゴンドラやブランコといった設備が必要になり、清掃業者への依頼は必須です。
専門知識や資格が必要な場合があり、専門業者でないと清掃が難しいのが窓のゴンドラやブランコを使った清掃です。
「対応してくれるならどの業者でも大丈夫」というわけではなく、業者の選び方にはポイントがあります。
そこでこの記事では、ゴンドラやブランコ清掃を依頼する際の確認事項と窓の清掃に関する基本知識をご説明します。
また「ビルの窓清掃の料金」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。
ビルの窓清掃業者の選び方ポイント5つ
まずはビルの窓清掃に関する基本知識からご紹介します。
質の良い業者を選ぶには「どんな仕事がありどこにコストがかかるのか」を知っておくことが肝心です。
- 清掃の頻度
- 料金の目安
- 清掃の仕方
- 使用する洗剤
- 汚水・通行人対策
以下でこの5点について説明するので、ぜひ参考にしてください。
ゴンドラ清掃の頻度
窓清掃の頻度はその立地条件によって変わります。
一般的なオフィス街にあるビルなら2ヶ月に1回程度、商業店舗や飲食店が入っているビルと幹線道路の近隣にあるビルなら1ヶ月に1回程度がおすすめです。
窓の清掃はコストがかかるのでできればもっと頻度を下げたいところでしょう。しかし、頻度を下げると1回あたりのコストが上がってしまう可能性があります。
というのも、油や排ガスによる汚れは放置しておくと拭き取りにくくなってしまうから。その状態になると特殊な洗剤や拭き方が必要になり、清掃料金が上がってしまうのです。
さらに、窓が汚れていると入居者の満足度や通行人からの印象は下がります。
これらがマンションの資産価値に影響することもありますから、窓の清掃の頻度は下げないようにしてください。
ゴンドラ清掃の料金の目安
窓清掃の料金は5つの要素によって決まります。
<料金を決める5つの要素>
- 面積(または窓の枚数)
- 足場
- 特殊事情
- オプション
- 酷い汚れ
これは業者からの見積書を読むときの参考になりますので、以下で詳しく説明します。
清掃する窓の面積
料金にもっとも影響するのは窓の面積です。
- 100平米前後 25,000円~30,000円
- 200平米前後 50,000円~55,000円
- 500平米前後 75,000円~85,000円
上記のように広さに応じて値段が変わるのが一般的ですが、なかには(基本単価 × 平米数)でキッチリ計算する業者も。さらには窓の表と裏両方の広さで計算する業者もいます。
なので、自分のビルの窓面積に関しては建築業者や建築士に問合せて事前に把握しておく方が良いでしょう。
足場の種類と料金
清掃時の足場も料金に大きく影響します。
- 足場なし又は脚立(2階建て) 10,000円~30,000円
- 足場組必要(3~5階建て) 20,000円~50,000円
- ロープ吊り下げ(5~10階建て)30,000円~100,000円
- ゴンドラ設置(10階建て以上) 50,000円~150,000円
脚立や簡単な足場組であれば大した金額ではありません。しかしこれらで対応できる高さには限界があり、5階建て以上になるとロープ吊り下げ(いわゆるブランコ)やゴンドラが必要に。
ブランコやゴンドラは一気に料金が跳ね上がるわけですが、作業の性質上仕方のないことと受け止めるしかありません。
窓清掃の作業方法
ビルやマンションの窓を清掃する際に、他にはこのような作業方法があります。
- ウォーターボール
- ロープアクセス
- 移動式仮説足場
- 高所作業者
- リギング
純粋を流しながら清掃するウォーターボール、ゴンドラやロープ釣り下げが困難な場所にも対応できるロープアクセス(特殊な器具が必要)などがあります。
リギングとは、屋上に吊元がない場合に、特殊な吊元を組み立ててロープ作業を行う方法です。
ゴンドラ、ロープ、仮説足場や高所作業車は有資格者でないと設置・移動ができませんので、業者によって対応が異なります。
屋上からのアクセスが困難な場所、歩道や公道の通行の流れを止められない場所など、特殊なアプローチが必要な場合には事前に業者に清掃可能かを相談しておくといいでしょう。
特殊事情
特殊事情とは主に警備員の配備と道路使用許可申請のことを指します。
- 警備員の配備 13,000円~ × 人数 × 日数
- 道路使用許可申請 15,000円~
大抵の業者は実費をそのまま請求してくるので、最低限かかる経費として受け止めるしかありません。
オプション
窓の綺麗さや強度、遮光性、断熱性などを向上させるために追加加工を依頼することもできます。
これらはオプションとなり、どんな加工を施すかによって料金は大きく変化。
遮光性や断熱性は大して必要ありませんが、窓の綺麗さ(汚れのつきにくさ)を向上させるオプションであれば料金次第で前向きに検討することをお勧めします。
酷い汚れ
前述した通り、清掃の頻度が下がると汚れがガラスにこびりつき拭き取りにくくなります。
窓ガラスの汚れの原因は自動車等の排気ガス・ビル空調設備等からの汚染物質だけでなく、PM2.5、黄砂、酸性雨などの影響で汚れが落ちにくいものもあります。
そうなると特殊な洗剤や拭き方が必要になるわけで、料金があがるのは当然のこと。
窓ガラスの清掃は二次汚染(汚染物質の結晶化)を防止し、劣化の抑制、衛生環境の維持にもつながります。
定期的に窓の清掃を行い、ビル・マンションのイメージを維持していきましょう。
ゴンドラ清掃の仕方
窓の清掃は3段階に分かれます。
- 洗剤をつけて汚れを落とす
- スクイジーと呼ばれる道具で汚水を切る
- 専用のタオルで拭き取る
ここで求められるのは丁寧さ。
とくに拭き取りが丁寧にできていないと、隅に水垢や汚れが残ってしまいます。
ゴンドラ清掃で使用する洗剤
清掃に使用する洗剤選びには作業員の経験が生かされます。
通常の汚れであれば中性洗剤が使用されますが、汚れが酷いときはアルカリ性や酸性の洗剤を使用することも。さらに特殊加工が施されている窓には専用の洗剤が必要です。
これらの洗剤選びを間違えると汚れが綺麗に落ちないだけでなくガラスに負担をかけることに。
その意味で作業員の経験・スキルは非常に大事なのです。
ゴンドラ清掃の汚水・通行人対策
清掃中はビルの下を通る通行人に配慮しなければなりません。
安全ロープやパイロン、カラーコーン、パラソルなどを設置し、落下物(汚水を含む)が通行人に当たらないようにします。
当然、警備員の配置が必要になるのですが質の悪い業者に依頼するとただ突っ立っているだけの警備員が派遣されてくることも。
ビルの評判に関わることなので、真面目な警備員を派遣してくれる業者かどうかが一つのポイントになります。
自分でもできるガラスクリーニングのやり方
窓ガラスの汚れはなかなか落としにくいものですが、自分でもできるやり方がありますのでご紹介します。
スクイジーという道具があり、プロでなくても購入できますので、ぜひお掃除の参考になさってください。
基本的なガラスクリーニング
窓ガラスの汚れは専用洗剤が必要な場合もありますが、ひどい汚れでなければ水で綺麗になります。
手垢や油汚れが気になるのであれば、薄めた中性洗剤を使ってみるといいでしょう。
拭き上げで拭き跡が残ってしまわないように、マイクロファイバークロスやセーム皮を使用すると美しく仕上がります。
シャンプーを使用したガラスクリーニング
窓ガラス清掃のシャンプーとは、洗剤のついたモップを指します。
薄めた洗剤をシャンプーに含ませて、窓ガラスの汚れを浮かせていきます。
スクイジーを使う前にシャンプーで汚れを浮かせておくと、スムーズにお掃除ができます。
スクイジーを使ったガラスクリーニング
スクイジーとは窓を掃除するための道具で、先端についたゴムの部分で水滴を除去するものです。
車のワイパーのような道具で、効率的に窓掃除ができます。
最初はスクイジーを縦引きと横引きのどちらか一方にして使うと、仕上がりが美しくなるでしょう。
プロは縦引きと横引きを多彩に使い分け、窓掃除を仕上げていきます。
プロが使う専用の道具かと思われるかもしれませんが、ネット通販などでもシャンプーとスクイジーの購入が可能です。
ゴンドラやブランコ清掃を依頼するときに確認すべき点
ご紹介した通り、窓の清掃作業はビルの高さによって種類が変わります。
5階建て以下のビルであればロングポールや簡単な足場で対応できますからほとんどの業者が清掃を請け負うでしょう。
しかし、ゴンドラ作業やブランコ作業が必要なビルになってくると作業員には特別な教育・研修と経験が必要になるため、請け負う業者の数はかなり減ります。
その結果、請け負ってくれる業者をみつけたビルのオーナーさんはすぐに飛びついてしまいがちなのですが、これはあまりおすすめできません。
なぜなら、その業務が良い仕事をしてくれるとは限らないから。
少々面倒でも何社かみつけだし商談の場を設けるべきです。無論、その場では料金だけでなく清掃の質についても確認することが大事。
そこで以下では、ゴンドラ清掃やブランコ清掃を依頼するときに確認すべきこと3点をご紹介します。
自社スタッフで業務を行っているか
ゴンドラ清掃とブランコ清掃を行う作業員には特別な講習・教育が必要になります。どちらも修了するにはお金がかかるため、業者によっては社内に講習・教育を修了した作業員がいないことも。
その結果、引き受けた仕事を外注に出すところも少なくありません。
しかしこれには「料金が高くなる」「外注先の仕事レベルを把握していない」という二つの問題が。
見積もりの段階では「お任せください」「きっちり綺麗にします」と自信満々なのですが、いざ仕事を任せてみると雑な仕上がりになっていることが多々あります。
それでいて料金が割高となれば、依頼したオーナーさんとしては損した気分になることでしょう。
ちなみに、ゴンドラ清掃とブランコ清掃に必要な講習は以下の通りです。
ゴンドラ清掃とブランコ清掃に必要な講習
<ゴンドラ作業の場合>
ほとんどの高層ビルには屋上にゴンドラが備え付けられているはずですが、その操作を行うには「ゴンドラ取扱業務特別教育講習」を修了していなければなりません。
ゴンドラ取扱業務特別教育講習は労働安全衛生法第59条(ゴンドラ安全規則第12条)によって義務付けられており、作業員は9時間の講習が必要です。
<ブランコ作業の場合>
平成28年1月から施行されている改正労働安全衛生規則によって、「ロープ高所作業の業務」に関する特別教育を修了することが義務付けられました。
ブランコ作業を行うにはこの講習が必須。作業員は学科講習(4時間)と実技講習(3時間)を修了していなければなりません。
実績が豊富であること
豊富な実績を持つ清掃業者は経験値の高い作業員を多数抱えています。
一見単純にみえる窓の清掃業務ですが、より綺麗に仕上げるにはこの経験値が非常に重要です。
たとえば洗剤の選び方と拭き方。多くの高層ビルが採用している熱線反射ガラスは金属の膜で覆われているため、酸性やアルカリ性などの洗剤は使用できません。
また、こびりついた汚れを無理に落とそうすると、ガラスに傷をつけてしまう可能性があります。経験の浅い作業はこのようなミスをやってしまいがち。
それゆえ作業員は経験豊富な方が望ましく、豊富な実績を持つ清掃業者を選ぶべきなのです。
業者にある程度の財務力があること
ゴンドラ清掃とブランコ清掃に危険はつきもの。万が一の際は補償問題に発展することもあります。
その際にものを言うのが清掃業者の財務力です。
財務の面で体力があれば補償もしっかりできます。一方、体力がなければ補償しようにも支払うお金がありません。なかには毎月の資金繰りが苦しく保険にすら入っていないこともあるくらいです。
清掃業者の財務情報を入手するのは難しいものですが、業界内での評判、支払い遅れの噂、新卒採用の有無などといった状況証拠なら集められるはず。
ゴンドラ清掃やブランコ清掃の事故は多額の補償問題に発展しやすいので、事前にきっちり調べあげて体力のある業者を選ぶようにしましょう。
ビルの窓清掃ならしんらいライフサービスにお任せください
ここまではビルの窓清掃(主にゴンドラ作業とブランコ作業)についてご説明してきました。
ゴンドラ清掃とブランコ清掃を行う業者には
- 自社スタッフで作業を行うこと
- 実績が豊富であること
- 財務力があること
の3点が求められます。
実のところこの3点が揃っている業者は少ないのですが、しんらいライフサービス株式会社ならすべての条件を満たしています。
しんらいライフサービスは「信頼」「安全」「安心」の3つをモットーに30年間清掃業務を行ってきました。
現場には教育の行き届いた自社スタッフを派遣していますので仕事の質には自信があります。もちろん、料金面でも安さにこだわりを持っています。
現在では清掃業務だけでなく、ビルの管理業務全般を行っておりますので、併せてご依頼いただければさらなるコスト削減も可能。
そのため業務の継続率は97%と、非常に多くのオーナーさんや管理会社さんにご満足いただいています。この継続率の高さだけでもしんらいライフサービスの質の高さをご理解いただけるのではないでしょうか。
*引用元:https://www.shinrai-ls.co.jp/
しんらいライフサービスの全額返金サービス
しんらいライフサービスは仕事の質に自信を持っておりますが、それでも初めてご依頼いただくオーナーさんには一抹の不安があることでしょう。できれば金銭的リスクを負わずにその仕事ぶりをチェックしてみたいはず。
そこで用意したのが「しんらい品質保証」というサービスです。
これは初めて清掃業務をご依頼いただいた方を対象に、万が一仕事の質に不満があった場合は全額を即日のうちに返金するというもの。業界初となるサービスで大変ご好評をいただいております。
無論、このようなサービスができるのも仕事の質に絶対的な自信を持っているから。
ゴンドラ清掃やブランコ清掃だけでなく、ビルに関するあらゆる清掃業務にこのサービスが適用されますから、新しく清掃業者をお探しの方はこの機会にぜひお問合せください。
ゴンドラとブランコ清掃は業者をしっかり選ぶことが大事
この記事ではビルの窓清掃についてご説明しました。
ある程度の高さがあるビルではゴンドラやブランコを使って窓の清掃を行うことになります。こうした作業は料金が高くなるので見積書の金額にばかり目が行きがちですが、仕事の質をチェックすることも忘れてはいけません。
- 自社スタッフで作業を行うこと
- 実績が豊富であること
- 財務力があること
質の高い清掃業者を見つけるにはこの3点がチェックポイントとなります。
その点、しんらいライフサービス株式会社はすべての条件を満たしており、同時に料金の安さにも自信があります。
東京、神奈川、千葉、埼玉を営業エリアとし、ビルの窓清掃だけでなく管理業務やリフォーム工事も行っていますので、コストダウンと品質向上の両立をご希望のオーナーさんはぜひ一度しんらいライフサービスにご連絡ください。