定期清掃・日常清掃

【経費削減】マンションの日常清掃にかかる費用を見直す!

マンション日常清掃

マンション管理に必要な数あるコストの中で、最も大きいのが『日常清掃』の費用です。

この記事は、日常清掃の費用を見直すことで経費削減のお手伝いができればという目的で書きました。

結論から申し上げまして、日常清掃に関するコストを削減することは可能であり、そのためには信頼できる総合管理会社が必須です。

経費を削減できれば自ずと利益率が上がるので、より円滑なマンション管理を実現できるでしょう。

前半ではマンションの日常清掃の内容やその他の清掃業務について、後半ではコストを削減する方法を解説。

この記事を最後まで読めば、管理費よりもっと大事なことにお金を使えるようになりますよ。

また「マンションの定期点検」について知りたい方は、こちらで解説を行っていますのでぜひ確認してみてくださいね。

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マンションの日常清掃とは?

マンションの日常清掃とは?

マンションやビルは多くの人が利用しており、エントランスホールや共用廊下、ゴミ置き場は放っておくとあっという間に汚れてしまいます。

それらのスペースを清潔に保つためには毎日の清掃が必要不可欠で、これがマンション及びビル管理における日常清掃業務です。

日常清掃を行う人はマンションやビルの大きさや管理グレードによって異なり、必要に応じて専門の清掃スタッフが派遣されることもあります。

マンションやビルは日常清掃を行ってくれているおかげで、私達は毎日快適に利用することができているのです。

日常清掃を行うのは管理人または清掃スタッフ

日常清掃を行うのは管理人または清掃スタッフ

では、どんな人が日常清掃を行っているのかといいますと、小規模なマンションやビルでは管理人が、比較的大型の建物になると日常清掃専門の清掃スタッフが派遣されるケースが多いようです。

どこまでが小規模でどこからがそれ以上なのかという明確な線引はないため、「日常清掃業務を一人でこなせそうかどうか」というのが分かれ目になります。

日常清掃のメインとなるのは掃き掃除ですが、各フロアや階段を掃くだけでもかなりの時間を要するのは想像に難くありません。

また、日常清掃業務は建物や設備の劣化を抑えると同時に、早期発見により設備のトラブルを未然に防ぐといった役割も兼ねているので、契約に基づいてきちんと履行されていることも重要です。

管理人が行うケース

管理人が行うケース

マンションの日常清掃は管理人が行うのが一般的で、清掃業務を兼務する場合は委託契約の内容にもその旨が記載されています。

マンションの顔であるエントランスホールの掃き掃除に始まり、各フロアの共用廊下やゴミ捨て場の清掃を勤務時間内に行わなければなりません。

とはいっても箇所によって汚れの種類が異なるため、時には全てを掃除できない日もでてきますが、マンション内を巡回することによる防犯及びゴミ捨ての抑止といった副次的効果にも期待できます。

用があるのに管理人室はいつも空…という場合には、「きっとどこかを掃除してくれているんだろう」と考えられれば大目に見ることができそうですね。

専門の清掃スタッフが行うケース

専門の清掃スタッフが行うケース

大規模なマンションや管理グレードの高いマンションだと、専門の清掃スタッフが日常清掃を行っています。

一般的には管理会社が依頼する清掃会社から派遣され、住民が安全かつ快適に過ごせるように環境衛生を日々保ってくれているのです。

そのため管理人が行う日常清掃よりも一歩踏み込んだ清掃業務となっており、ただ綺麗にするだけでなくマンションの美観を維持し、価値を高めるといった目的もあります。

細かな内容は清掃会社によって変わりますが、複数人で清掃にあたるためほぼ確実にその日の業務を完了させることが可能です。

マンションの日常清掃ではない清掃業務

マンションの日常清掃ではない清掃業務

本記事ではマンションの日常清掃について記載していますが、実はマンションの清掃業務はこの他にもあります。

特別な器具を使ったり日常清掃では難しい箇所を掃除するのが定期清掃で、年に数回程度の専門家による掃除が特別清掃(臨時清掃)です。

どちらも頻度はマンションによって異なりますが、美観および環境衛生の保持には欠かせない重要な清掃業務といえます。

マンションの定期清掃

マンションの定期清掃

ポリッシャーや高圧洗浄機を使用して、共用廊下の長尺シートやエントランスホールのタイルの清掃を行います。

日夜風雨にさらされている屋外の非常階段や、共用廊下脇の排水路の洗浄もこのタイミングで行われるケースが多いです。

また、マンション外周に雑草が生えている場合には、除草剤の散布や除草作業も行います。

頻度としては1~3ヶ月に1回が一般的ですが、管理コスト削減のために実施回数を減らすケースも少なくありません。

マンションの特別清掃

マンションの特別清掃

高所の外壁およびガラス清掃や天井の照明点検など、専門業者による清掃作業が特別清掃(臨時清掃)です。

定期清掃のように年○回と定められたものではなく、マンションの状況に応じて随時決められて実施されます。

クレーンなどの大掛かりな専用機器や足場を設置して作業するため、作業時間は必然的に長くなる傾向にあるようです。

マンションの大規模修繕工事とあわせて行われるケースも多く、場合によっては特殊な洗浄工法やケミカル(洗剤)が使われることもあります。

日常清掃にかかる費用の相場は?

日常清掃にかかる費用の相場は?

マンションの清掃業務についてわかったところで、ここからはその費用相場について触れていきます。

日常清掃は少なくても週1回、多い場合は週5~6回行われるものですから、頻度が増えれば当然ながらかかる費用は大きくなるでしょう。

本項で紹介している数字はおおよその値でしかありませんが、一つの目安として参考になれば幸いです。

清掃費用は月額制

清掃費用は月額制

日常清掃の費用は一週間の実施頻度と作業時間、それから作業員の数で決まります。(地域による価格差あり)

  • 頻度は週一回
  • 一回あたり一時間
  • 作業員の数hは2名

調査したところ上記の条件であれば、月2万円前後が日常清掃費用の相場となっているようです。

しかし、マンションの規模にもよりますが2名体制とはいえ、1日1時間で週1回ではあまりに少ないような気がしますよね。

マンションの美観および環境衛生を維持するためにも、住民側からすれば週2~3回以上は行って欲しいところです。

清掃費用になぜ価格差があるのか?

清掃費用になぜ価格差があるのか?

当然ながら清掃会社によって費用には差があり、同条件であっても15,000円でやってくれるところがあれば、25,000円を請求してくるところもあるでしょう。

ここで気をつけなければならないのが、費用が高いからといって必ずしもしっかりやってくれるというわけではない点です。

いくつか悪い例を上げるとするならば、

  • 依頼した清掃会社がさらに下請けの清掃会社に依頼している
  • 依頼した清掃会社が必要以上の作業員を導入している
  • スタッフの技術不足で清掃作業に必要以上の時間がかかっている

また、これをどの業界にも言えることですが、品質に自信がある会社は保証制度がある一方で割高な傾向があり、低価格な会社はこの保証がありません。

いずれにしても現在の契約内容を確認することで、清掃コストが高いのか安いのかはある程度見えてくるでしょう。

作業面積や業務内容によっても費用は変わってきますが、一定の品質を求めるのであれば“保証あり”の清掃会社を選ぶ必要がありそうです。

マンションの日常清掃にかかる費用を削減するには?

マンションの日常清掃にかかる費用を削減するには?

さて、ここからがいよいよ本題となりますが、マンションの日常清掃にかかる費用を削減するためにはどうしたらいいのでしょうか?

管理人が清掃業務を兼務している場合はそれ以上の削減が難しいため、ここでは清掃業者に依頼していることを前提とします。

上記を踏まえて、考えうる方法は以下の3つです。

  • ビル・マンション総合管理会社に依頼する
  • 現状の管理契約を見直す
  • コンサルティングサービスを利用する

それぞれについて詳しく解説していくので、状況に応じたコスト削減方法を選ぶといいでしょう。

ビル・マンション総合管理会社に依頼する

ビル・マンション総合管理会社に依頼する

まず一つ目は、管理仕様の合理化によってコスト削減を試みる方法です。

一般的に管理会社は下請けの清掃会社に日常清掃を依頼しますが、場合によってはそこからさらに下請けへと依頼されることもあります。

そうなると中間マージンばかりが発生して清掃の質は下がる一方となり、最悪の場合ですと住民からのクレームの原因になることも。

管理から清掃までを自社の人材で賄っている総合管理会社に依頼すれば、清掃の質を上げると同時に中間マージン分のコストカットにも繋がります。

現状の契約を見直す

現状の契約を見直す

前半の定期清掃のところで経費削減のために清掃回数を減らすこともあると記載しましたが、これは日常清掃にも当てはまります。

毎日ではなく週2〜3に変更するなど、現状の管理契約を見直すことで費用を抑えることができるかもしれません。

ただし、頻度が下がることによって汚れが目立つなど、マンションの美観を損ねる可能性があることを忘れずに。

比較的新しくキレイなマンションであれば住民もその状態をキープしようと務めますが、汚れが目立つようになると平気でゴミをポイ捨てするようになるのも人間心理なので気をつけましょう。

コンサルティングサービスを利用する

コンサルティングサービスを利用する

コスト削減が思うように行かない場合には、専門家に相談してみるのもいいでしょう。

マンション総合管理会社の中にはコンサルティングサービスを提供しているところもありますので、現在委託している会社にあれば利用をおすすめします。

相談すれば最善策が必ず見つかるというわけではありませんが、現用よりは良くなる方法を何かしら提案してくれるでしょう。

また、最近ではマンションの管理費用を見直す専門サイトがあるので、そうしたサービスを利用するというのも有効です。

コスト削減による品質低下が心配!

コスト削減による品質低下が心配!

本記事の前半で日常清掃はマンションの美観や環境衛生を保つのに必要不可欠と記載していますが、そんな日常清掃のコストを削減するというのはリスクが高い気がしますよね。

清掃品質が下がってしまわないか、結果としてマンションの価値を下げてしまうのではないかと不安になることでしょう。

しかし、前項でご紹介した3つの方法を利用すれば、清掃コストを削減したからといって状況が悪化する可能性はほとんどありません。

“安くなった=雑になる”ではない

“安くなった=雑になる”ではない

一口に清掃コストの削減と言っても、中間マージンのカットや頻度の見直しをする分にはマンションの価値に影響が出ることはないでしょう。

マンション総合管理会社である『しんらいライフサービス株式会社』の事例では、

  • 日常清掃:作業員2名
  • 週4日
  • 1日約3時間
  • 二棟管理

上記条件で想定したときに日常清掃費は全体の約38%を占めますが、清掃および管理を社内の人材で行うことで約28%にまでカットできるとのこと。

さらに、作業員はきちんと教育訓練が行われたプロフェッショナルが派遣されてくるため、コストを抑えてマンションの価値も高められるとまさに一石二鳥の結果が得られます。

信頼できる総合管理会社を選ぼう

信頼できる総合管理会社を選ぼう

管理人が清掃業務を兼務するのではなく他社に委託する場合は、信頼できる会社を選ぶことがとても大切です。

清掃コストを削減できても建物の資産価値が上がらない、結果としてマンション運営の利益率が上がらないというのでは管理を委託するメリットが半減してしまいます。

せっかく総合管理会社を利用するのですから、管理体制を最適化すると同時に資産価値を向上し、最終的な到達点に利益率の向上があると理想的ですね。

管理費はダウンしても資産価値はアップ!

管理費はダウンしても資産価値はアップ!

日常清掃にかかるコストを削減できれば、修繕費など他所へお金を回すことができます。

必要な箇所にお金をかけることができるようになるので、資産価値は上がらずとも現状をキープすることは十分に可能でしょう。

資産価値が上がれば入居率は自ずと上がり、結果としてマンション運営の利益アップにつながるはずです。

そうは言っても何をしたらいいかわからないというなら、まずは理事会や現在委託している会社に相談してみることをおすすめします。

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