好きなプロ野球チーム

こんにちは。牧です。

 

ロシアでサッカーのワールドカップが始まりましたね。このところの日本チームの戦績がよくないせいか、国内はこれまでの大会にくらべると盛り上がりに欠けているようですが、本番で下馬評を覆すような日本の活躍を期待したいと思います。

さてそんな中ですが、同世代との会話ではプロスポーツはサッカーより野球の方が話題も多く会話もはずみます。私達50代前後の子供の頃は人気スポーツと言えば断然野球だったからです。(当時の日本サッカーは弱くて、オリンピックもワールドカップも本大会出場は遥か遠い世界という感じでした。)

小学生時代の記憶は、放課後男子は近所のグランドか空地に集合して、他のクラスと野球の試合をした後に、公園で缶けりなど別の遊びをし、最後駄菓子屋さんに寄って解散という流れが多かったです。だからどんなに運動が苦手な子も、遊びの仲間に加わるため全員野球のグローブを持っていたと思います。

また巨人戦がある日は必ずテレビ中継があり、父が帰宅していると見たい子供番組がナイターのせいで見られないというジレンマに陥りました。これはみな経験しているのではないでしょうか。(ちょうど、ちびまる子ちゃんの夕食時の世界ですね。)

そんな影響で、私にも好きなプロ野球チームがあります。

東京ヤクルトスワローズです。ただずっとあまり強くないし、昔からひっそりと心の中で応援している感じです。

東京育ちなので周囲は巨人(東京読売ジャイアンツ)ファンが圧倒的でした。(子ども時代は、生まれた年に巨人のV9が始まり、長嶋選手や王選手が活躍していた時期で、巨人の星や侍ジャイアンツなど巨人が主役のスポ根アニメの全盛期と重なります。)

なのに、なぜ巨人ファンにならなかったかと言うと、最初に知った野球チームがヤクルトだったからです。幼稚園の時に家でヤクルトをとっていて、朝のNHKニュースでナイターの結果を見ていると唯一知っている名前がヤクルトだったという単純な理由です。野球のルールを知る前にファンになっていました。父が巨人ファンではなく阪神タイガースのファンだったというのもあって、巨人ファンが当たり前の周囲の風潮に流されなかったのかもしれません。

ヤクルト球団は、はじめアトムズ(鉄腕アトムが由来です。)と言っていて、少しして現在のスワローズ(前身の旧国鉄の超特急「燕」が由来です。)になりました。子ども心にほかのチーム名は、どこもやたら大きくて力強いイメージのなか俊敏で可愛らしい感じの球団名が気に入っていました。朝のニュースで見る前日のナイターの結果に一喜一憂し、オールスターゲームに誰が選出されるかとワクワクしていた小学生時代の記憶です。

同じチームをずっと応援していると、強い年と弱い年があります。(スワローズはだいたいいつも弱いのですが)

一度だけ、しばらく強かった時代がありました。90年代野村監督の頃です。ここ最近はずっと最下位争いで、すっかり過去の栄光になってしまいましたが、当時は常に優勝争いをしていて、チームの主力にちょうど同学年の選手(古田・池山・長島一茂など)もいたりして楽しかったです。

とはいえいつの時代も、周囲は(いま会社の中もそうですが)巨人ファンが幅を利かせています。各球団の順位や成績は同じように注目しているので、プロ野球の話題としては入っていけるのですが、そこでスワローズのことを語る機会はあまりありません。たまにスワローズファンの人に出会うと嬉しくなってしまいます。

しょっちゅう最下位になりますが、負けても負けてもめげずに頑張れと思って応援します。たまに強くなって優勝したりすると、それまでたくさんがっかりしてきた分、ずっと応援し続けてよかったと、喜びもひとしおに感じることができます。スワローズのファンの人たちは、ようやくの思いで勝った時の喜びが味わいたくて応援し続けているのではないかと思います。

いまは球団の永年の努力が実ってか、神宮球場(スワローズのホームグランド)に足を運びさえすれば、レプリカユニフォームを着たファンがライトスタンドにいつもいっぱいです。得点すると応援用のビニール傘を片手に応援歌の東京音頭を大合唱します。(かつてホーム側の応援席まで敵チームに侵食されていた時代がうそのようです。)

最近は昔ほど熱を入れて応援していませんが、いつも会社に来てくれるヤクルトレディさんからチケットをもらえるので、年に2、3回は神宮球場に足を運んでいます。

ちょうどいまセ・パの交流戦が大詰めに近づいていて、スワローズが9年ぶりに首位に立つという快挙で優勝争いをしています。久し振りに気分がいいです。

たまにしか強くないけれど、これからも次に優勝した時の喜びを楽しみにスワーローズを応援し続けようと思います。

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