こんにちは。営業部の牧です。
つい先日、趣味の合唱団の定期演奏会が無事終了しました。年に一度の定期演奏会は、合唱団にとってはメインイベントで、その年取りくんできた練習成果の全て発表する場です。今回はそのことについて書きたいと思います。
今年の演奏曲は、合唱団としては定番のドイツ語曲(ミサ曲)と日本の合唱組曲のほかに、合唱に馴染みの少ないお客様も知っている曲をということで、70~80年代にヒットしたニューミュージック(中島みゆき、さだまさし、小田和正、松任谷由実などの曲)の編曲版を歌いました。男声合唱ということで、原曲とは少しイメージが違って聴こえる曲もあったと思いますが、30年以上の時を経たあの時代のノスタルジーと、歌う側が年齢を重ねた分、の若い頃とは違うかたちでの曲の世界観が表現できたのではないかと思います。聴衆の方は各世代どのように感じて下さったでしょうか。まもなく会場でいただいたアンケートが団員に開示されると思うので楽しみにしています。
それと今年の目玉といってよいものですが、定期的にお互いの国を行き来している友好団体「韓国男声合唱団(KMC)」から常任指揮者の金先生をお迎えして歌った、「KMCアラカルト集」というステージがありました。日本ではあまり馴染みのない韓国語の曲を中心にしたステージですが、終わったあと聴きに来て下さったお客様の反応はいちばん評判がよかったように思います。
韓国の合唱団は日本人にはとても太刀打ちできないと感じる声量で、とてもパワフルな歌声を聴かせてくれます。そんな彼らが得意とするレパートリーなので、威勢のよい曲や朗々と歌う曲が多く、今回はオペラの合唱曲もありました。また韓国語の曲は、お隣の国だというのに、言語だけでなく曲の雰囲気が日本人には絶対作曲できないだろうと思われる独特の節回しをもっています。リズムや調性が曲の中でどんどん変化していったりするので、聴く側をハッとさせることも多くそれが聴衆の心をとらえたように思います。昨今流行のK-POPとはまるで別のジャンルですが、民謡や歌謡曲などにもよい曲があるようなので、よろしければ聴いてみて下さい。
KMCとの行き来は30年以上続いており、毎年20名近い団員やそのご家族が来日し演奏会に来て下さいます。終演後の懇親会でも一緒に盛り上がり、合唱団同士は友好的な関係を続けているにもかかわらず、いつの時も両国の政治というか国際情勢を意識しなければならないのが残念だなと思います。(初めて訪韓した時は日韓関係がちょうど険悪になった時で、本番直前に急遽予定していた日本語の曲が禁止され、歌えなくなってしまったのだとか。今回も韓国語の歌詞にある地名の呼び方が日本と違うのをどう扱うかで議論がありました。)
昨年は当方が訪韓し、再来年以降つぎはKMCが来日してのジョイントコンサートを検討しています。その頃には日韓関係を気兼ねすることなく演奏会が開催できたらよいなと思います。
そんな感じでいまは本番が終わりホッと一息ついている感じです。いつもの年よりも演奏会の日程が早かったので、今年は年末年始に向けた準備も余裕ができそうです。
ただ来年の演奏曲の練習はもう始まりました。これからも時々合唱のことを書かせていただくことになると思います。よろしくお願いいたします。