こんにちは。営業部の牧です。
前回「世界でいちばん古い会社(トップ3は全部日本にある。)」というテーマで書きましたが、「世界最古」というワードで検索していたら、「世界最古の国」としてなんと日本が出てきたので、今日はそのことについて書こうと思います。
そういえば「日本の国がいつできたか?」って、歴史の教科書にはっきりと書いてありませんよね。縄文時代、弥生時代ときて、大和時代にようやく聖徳太子や中大兄皇子といった具体的な人名や政治のことが登場するけれど、古代史の謎的には「卑弥呼の邪馬台国が日本のいちばん古い国体で、どこにあったか?」ってことじゃありませんでしたっけ?それも中国の歴史書の記載が元だったはず。
大陸には日本よりはるか昔の数千年前から文明が発達していたし、世界史の授業では、エジプト・中国・インド・ローマ等々、紀元前のことを学んだ後、日本が登場するのはだいぶ途中からです。
学校で「日本が世界でいちばん古い国」だなんて教わった憶えはないので、「まさかそれはないでしょう。」と思い、そのことを述べた記事をよく読んでみると、「日本の皇室」が世界最古の王室だということからきているようです。
個人的には、何をもって世界でいちばん古い国というかは、基準がひとつじゃないでしょうし、世界的にも日本をそのようには扱っていないと思うので、「世界最古の王室」が日本だから、日本を「世界最古の国」とするのは強引な気がしましたが、その記事をもとに天皇家の歴史などを確認してみました。
いま天皇陛下の譲位や後継問題がクローズアップされていますが、あらためて確認してみると、日本の皇室は初代の神武天皇から今上天皇まで125代もの天皇がおられ、しかも歴代血統が途切れることなく続いているとのこと。さらに神武天皇の祖先は、イザナギやイザナミ、アマテラス、スサノオなどにつながる神話の神様達です。
現存する2番目に古い王室は、10世紀まで遡ることができるデンマークの王室だそうなので、そう考えると紀元前から続いているとされる日本の皇室(学問的に実在が確認できるのは3~4世紀頃らしいですが)の歴史はもの凄いことだなと思います。
- ウイキペディアによると、「王家の始祖が神(神々)や神話と結びつく事例(現人神)は、歴史上、世界各地で多数の事例が存在するが、現存する国連加盟国の君主制国家の中では、2011年(平成23年)現在、唯一[3]の事例となっている。」だそうです。
世界の国々は、数多の国ができては滅びを繰り返し、そのたびに政権や領土が変わってしまったので、歴史上日本よりも古くから文明や国家が存在する地域でも、国名は同じようでも継続性がないということになるようです。
その点は日本でも、戦乱と政権交代が幾度も起こり、歴史的には天皇以外が事実上治めていた時代が長かったわけですが、「戊辰戦争の錦の御旗」に象徴されるような「君臨すれども統治せず。」のかたちで天皇を頂点とした「日本国」はずっとかわらなかったということでしょうか。たしかに特殊だなと思います。日本が単一民族の島国だったからよかったのかもしれませんね。
教科書は「日本国」がいつできたのかをぼかしています(統一国家が成立したのは大和朝廷の頃で、日本の国号が成立したのは7世紀から8世紀頃とのこと)が、なにはともあれ、異民族に侵入されたり、支配されたこともなく、独自の歴史と文化を綿々と継続して作り上げてきた国だということは、世界的にも稀有なことだということが確認できました。
日本にいると実感しませんが、世界の東のはての私たちの島国は、海外の人たちからみると、独自っていえるものをたくさん持っていて、きっと特殊な世界なのだろうなと思います。考えてみるとそれってすばらしいことですよね。自分たちの国のことをもっとちゃんと理解して、外国の人に伝えられるくらいにならないととあらためて思いました。今回は以上です。