こんにちは。営業部の牧です。
ここ何年かでわが国を訪れる外国の方がほんとうに増えましたね。十年前とは比べものにならないくらい多い気がします。
電車に乗っていても、日本人よりも外国人のほうが多いのではないかと思ってしまうくらい存在感を感じます。これから東京オリンピックもありますし、きっとますます増えるのでしょうね。
時々テレビでも「日本に来た外国人がこんなところに驚いた」的な番組を放送していますが、このところウェブで海外の人が日本に関する出来事や伝統や文化、習慣、料理、技術等のことをどう思っているか紹介したサイトをよく見ています。われわれ日本人が当たり前に思っていることが、外国人からすると驚きだったりするので、読んでいて興味深いです。
そこで目に留まった記事に「世界最古の企業トップ3は全部日本にある。」というのがありました。意外と知られていない日本のすごさです。
世界で創業200年以上の企業は5586社で、このうち半分以上の3146社が日本に集中。ドイツ837社、オランダ222社、フランス196社。日本は、創業1000年以上の企業は7社、500年以上が32社、200年以上3146社、100年以上では5万社余りと、世界でも類を見ない長寿企業国家だった -略-
飲食店やデパ地下のお店で「江戸時代創業」っていうのをよく見かけますが、あらためてその数を知ると歴史ある企業が日本にはそんなにあるのかと驚きます。
ちなみに最古の会社は、大阪にある「金剛組」という建築工事の会社で、西暦578年創業、聖徳太子が四天王寺建立の際に百済から呼んだ宮大工、金剛重光によって創業されたそうです。1400年を超える歴史って、あと少し遡ったら神話の世界になりそうでちょっと想像できません。
そして2位が「587年」「いけばなの根源 華道家元池坊」と言う、生花教室や生花のイベント、花展などを開催している企業で、3位が山梨県の西山温泉にある705年開業の「慶雲館」という世界最古の旅館だそうです。
日本企業の長寿の秘訣・理由について、「本業重視」「信頼経営」「透徹した職人精神」「血縁を越えた後継者選び」「保守的な企業運用」「外国からの侵略が少なかった」「職人を尊重する社会的雰囲気」などと書かれていました。
最近になって風潮が変わりつつありますが、日本企業は「終身雇用制」と「年功序列制」といった特徴を言われていました。社員が離れず優秀な人材を長く手元に置くことができ、社員一丸となって会社を守ろうとするという長所があります。
血縁を超えて継承者を選定する。創業者一族以外にもその会社を任せる傾向が強いというのも日本企業の特徴だそうです。(海外では、創業者一族が途絶えると同時に会社を畳んで、新しく作り直す事が多いそう)
それらが生かされた結果、歴史ある企業がたくさん生まれたのかもしれません。
100年を超える各企業は、歴史の中で様々な変化や激動があったはずです。先祖の方々は、知恵や技術でそれらを乗り越えてきたからこそ、いまがあるのだと思います。
時代の流れはあると思いますが、過去からの守るべきよいところを大切にしつつ、その中で時代に合わせて変えるべきところを変えるという意識は持ち続けたいと思います。とても難しいかもしれませんが、きっと先人たちがやってきたことだと思うので。